読む・書く・話す
小泉八雲東大講義録 日本文学の未来のために (角川ソフィア文庫)作者:ラフカディオ・ハーンKADOKAWAAmazon 明治時代、お雇い外国人として東京帝国大学で教えていたラフカディオ・ハーンの講義録である。ハーンといえば『怪談』の著者小泉八雲であるが、本書…
理科系の作文技術(リフロー版) (中公新書)作者:木下是雄中央公論新社Amazon タイトルも変えて、心機一転再開します。前から見守ってくれている方々からは「またかよ」と言われそうですが、こうして戻ってこられる場があるからこそ、いろいろトライできるわ…
ブラック・ジャック創作秘話~手塚治虫の仕事場から~ (少年チャンピオン・コミックス・エクストラ)秋田書店(Akitasyotenn)Amazon 決して「上手い絵」ではない。だが、やたらに「熱い」。その熱量は、手塚治虫の、そしてその周囲に集まった人々が生み出した…
八犬伝の世界―伝奇ロマンの復権 (中公新書 595) 作者:高田 衛 メディア: 新書 『南総里見八犬伝』を読み解いた一冊。2005年、ちくま学芸文庫で「完本」が刊行されたらしいが、今回読んだのは、古書店で入手した1980年刊行の中公新書。だいぶ内容が組み替わっ…
探究型読書 作者:編集工学研究所 発売日: 2020/08/12 メディア: Kindle版 著者が「編集工学研究所」となっているが、ベースになっているのは所長である松岡正剛の読書法。読書を読前・読中・読後の3つのフェーズに分けて、それぞれの段階ごとに行うべき内容…
原稿の書き方 (講談社現代新書 433)作者:尾川 正二メディア: 新書 なんと1976年に刊行された「書き方指南」の本。古い。だいたい、いまどき原稿用紙にものを書く機会さえほとんどない。それでも、この本に書かれれている指摘の多くは、今も十分役に立つ。そ…
「分かりやすい文章」の技術―読み手を説得する18のテクニック (ブルーバックス) 作者:藤沢 晃治 発売日: 2004/05/21 メディア: 新書 最初に一言。この本、今年1月に新装版が出ている。しかも単行本である。新書が単行本として「新装」されるのはちょっとめ…
ライトノベル研究序説 作者:一柳 廣孝,久米 依子 出版社/メーカー: 青弓社 発売日: 2009/04/01 メディア: 単行本 未踏の原野が広がっている。ライトノベルという名の原野である。 私が中学生~高校生の頃は、そもそもライトノベルという名前自体がなかった。…
書くための勇気: 「見方」が変わる文章術 作者:川崎 昌平 出版社/メーカー: 晶文社 発売日: 2019/04/09 メディア: 単行本 ささやかな個人ブログながら、長きにわたり「書く」ことを続けてきた私としては、今までやってきたことへのお墨付きをいただいたとい…
本を読めなくなった人のための読書論 作者:若松 英輔 出版社/メーカー: 亜紀書房 発売日: 2019/09/20 メディア: 単行本(ソフトカバー) いまどき「本を読めない」ことを気に病む人がどれくらいいるのか、考えてみると心もとない限りだが、それはそれとして…
話術 (新潮文庫) 作者:徳川 夢声 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2018/03/28 メディア: 文庫 不世出の漫談家、「話術の神様」による話術の手引き。座談から会談、講演まで、さまざまな語りの場面ごとに、重要なポイントを教えてくれる。要点を箇条書きして…
日本近代文学入門-12人の文豪と名作の真実 (中公新書) 作者: 堀啓子 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2019/08/20 メディア: 新書 この商品を含むブログを見る 若手研究者によるユニークな近代文学案内。2人ずつをペアにして計6組、12人の作家を通…
栗本薫と中島梓 世界最長の物語を書いた人 作者: 里中高志 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2019/05/23 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 中学生で『グイン・サーガ』に、高校生で『魔界水滸伝』にハマった。大学生の頃に読んだ『コミュニケ…
生きるための図書館: 一人ひとりのために (岩波新書) 作者: 竹内〓 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2019/06/21 メディア: 新書 この商品を含むブログを見る 著者の名前は初めて見たが、なんと御年90歳以上、学校図書館勤務を経て大学で図書館学を教え、…
声のサイエンス―あの人の声は、なぜ心を揺さぶるのか (NHK出版新書 548) 作者: 山?広子 出版社/メーカー: NHK出版 発売日: 2018/04/06 メディア: 新書 この商品を含むブログ (2件) を見る 自分の声にはコンプレックスがある。鼻声みたいにくぐもっていて、聞…
ホームズと推理小説の時代 (ちくま学芸文庫) 作者: 中尾真理 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2018/03/07 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (1件) を見る ホームズ派かルパン派かと言われれば、私は完全にホームズ派だった。御多分にもれずポプラ社の…
みみずくは黄昏に飛びたつ 作者: 川上未映子,村上春樹 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2017/04/27 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (11件) を見る 《文体を作る》 「僕はもう四十年近くいちおうプロとして小説を書いてますが、それ…
「考えることは書くことにおいて成就する」 思考術 (河出ブックス) 作者: 大澤真幸 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2013/12/12 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (7件) を見る 考える。そのために、読む。著者は、書物を「思…
読んじゃいなよ!――明治学院大学国際学部高橋源一郎ゼミで岩波新書をよむ 作者: 高橋源一郎,鷲田清一,長谷部恭男,伊藤比呂美 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2016/11/30 メディア: 新書 この商品を含むブログ (9件) を見る 明治学院大学「高橋ゼミ」のや…
21世紀の暫定名著 作者: 大澤真幸,佐藤優,内田樹,松岡正剛,上野千鶴子,荻上チキ,池田清彦,松原隆一郎,斎藤環,大澤信亮,中島岳志,白井聡,栗原康,清水良典,松浦寿輝,富岡幸一郎,佐々木敦,佐藤康智,茂木健一郎,群像編集部 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2016…
バーナード嬢曰く。 (REXコミックス) 作者: 施川ユウキ 出版社/メーカー: 一迅社 発売日: 2013/04/19 メディア: コミック この商品を含むブログ (60件) を見る バーナード嬢曰く。 2 (IDコミックス REXコミックス) 作者: 施川ユウキ 出版社/メーカー: 一迅社…
そのとき、本が生まれた 作者: アレッサンドロ・マルツォマーニョ,Alessandro Marzo Magno,清水由貴子 出版社/メーカー: 柏書房 発売日: 2013/03 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (6件) を見る 書物そのものの起源を扱っているようなタイトルだが、中…
本の中の世界 (岩波新書) 作者: 湯川秀樹 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 1963/07 メディア: 新書 クリック: 8回 この商品を含むブログ (5件) を見る 湯川秀樹といえば、日本人初のノーベル物理学賞受賞者、中間子理論の第一人者である。今でいう「理系…
本を読むときに何が起きているのか ことばとビジュアルの間、目と頭の間 作者: ピーター・メンデルサンド,山本貴光,細谷由依子 出版社/メーカー: フィルムアート社 発売日: 2015/06/27 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (3件) を見る 著者の本業は装丁…
文体の科学 作者: 山本貴光 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2014/11/27 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (25件) を見る 文章はほんらい一次元的な「線」である。たとえば漱石の『吾輩は猫である』に含まれる文字は35万文字以上、一列に並べると1…
本が多すぎる (文春文庫) 作者: 酒井順子 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2014/06/10 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (4件) を見る 書評というほどかしこまっていない。もっとカジュアルな、そう、読書エッセイ、という表現がぴったりな一冊だ。 …
作家の仕事部屋 (1979年) 作者: 岩崎力 出版社/メーカー: 中央公論社 発売日: 1979/05 メディア: ? この商品を含むブログを見る 一日に何時間書くか。どんな机で、どんなペン(あるいはタイプライター)を使って書くか。事前に構想を立てるか、あるいは一挙…
快楽としてのミステリー (ちくま文庫) 作者: 丸谷才一 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2012/11 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 9回 この商品を含むブログ (10件) を見る まったく、こういう本は困るのである。ただでさえ積ん読本が山をなしているの…
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書) 作者: 荒木飛呂彦 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2015/04/17 メディア: 新書 この商品を含むブログ (8件) を見る 作家に憧れたことはあるが、漫画家になろうと思ったことはない。なにしろ、絵のヘタクソさは、センスのな…
手話の世界へ (サックス・コレクション) 作者: オリバーサックス,Oliver Sacks,佐野正信 出版社/メーカー: 晶文社 発売日: 1996/02 メディア: 単行本 クリック: 12回 この商品を含むブログ (16件) を見る 本書の原題は「SEEING VOICES」。たしかに、手話は「…