2018-01-01から1年間の記事一覧
わが自治体は今日が御用納め。この読書ノートも、今日が御用納め。 とはいっても、8月に再開したばかりだし、最近は更新頻度も低めなので、取り上げた本は50冊ちょい。なので、その間の総括として、10冊をピックアップしてみたい。 ベスト10の形には…
日本が売られる (幻冬舎新書) 作者: 堤未果 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2018/10/04 メディア: 新書 この商品を含むブログ (1件) を見る 衝撃的な本。この本に書かれていることが半分でも事実なら、日本はまさに「ひょうすべの国」まっしぐら、というこ…
逮捕されるまで 空白の2年7カ月の記録 (幻冬舎文庫) 作者: 市橋達也 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2013/09/04 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (4件) を見る リンゼイさん殺害容疑で、一時期いろんなところに顔写真が出ていた市橋達也。だが、2年…
ハーモニー (ハヤカワ文庫JA) 作者: 伊藤計劃 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2012/08/01 メディア: Kindle版 購入: 5人 クリック: 29回 この商品を含むブログ (24件) を見る 「大災禍」と呼ばれる災厄の後の近未来世界が舞台というのは、いわゆる「核戦…
ことばの発達の謎を解く (ちくまプリマー新書) 作者: 今井むつみ 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2013/01/09 メディア: 新書 購入: 4人 クリック: 11回 この商品を含むブログ (16件) を見る 大人になってから外国語をマスターするのは大変なのに、どうし…
それをお金で買いますか (ハヤカワ・ノンフィクション文庫) 作者: マイケル・サンデル,鬼澤忍 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2014/11/07 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (7件) を見る 先日に引き続き、マイケル・サンデル。前著は既存の思想の紹…
あなたの人生の物語 (ハヤカワ文庫SF) 作者: テッド・チャン,公手成幸,浅倉久志,古沢嘉通,嶋田洋一 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2003/09/30 メディア: 文庫 購入: 40人 クリック: 509回 この商品を含むブログ (401件) を見る 「バビロンの塔」「理解…
最近、月1回の映画レビューが続いている。12月の映画は『ボヘミアン・ラプソディ』。 いやあ、素晴らしかった。映画の出来がどうこうというより、クイーンの音楽が、完全に映画をジャックしていた。映画でこれほど音楽の力を感じたのは、ジャンルは違うがモ…
自閉症の世界 多様性に満ちた内面の真実 (ブルーバックス) 作者: スティーブ・シルバーマン,正高信男,入口真夕子 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2017/05/17 メディア: 新書 この商品を含むブログ (2件) を見る 自閉症をめぐる歴史を辿り、その現在をあき…
重力波は歌う――アインシュタイン最後の宿題に挑んだ科学者たち (ハヤカワ文庫 NF) 作者: ジャンナ・レヴィン,田沢恭子,松井信彦 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2017/09/21 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (1件) を見る 本書の刊行は2016年(文庫…
アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229)) 作者: フィリップ・K・ディック,土井宏明,浅倉久志 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 1977/03/01 メディア: 文庫 購入: 70人 クリック: 769回 この商品を含むブログ (439件) を見る 映画『ブレ…
漂流児童 作者: 石井光太 出版社/メーカー: 潮出版社 発売日: 2018/10/05 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る 内容的には、児童虐待を扱った『「鬼畜」の家』に続く一冊ということになるのだろうか。社会の「レールから外れた」子…
認知症対策の新常識 作者: 鈴木宏幸,渋川智明 出版社/メーカー: 日東書院本社 発売日: 2018/10/10 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る 福祉関係者以外の方にはマニアックな本で申し訳ありません。でも、認知症というテーマは今後…
火星の人〔新版〕(上) (ハヤカワ文庫SF) 作者: アンディ・ウィアー,小野田和子 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2015/12/08 メディア: ペーパーバック この商品を含むブログ (37件) を見る 火星の人〔新版〕(下) (ハヤカワ文庫SF) 作者: アンディ・ウィア…
行方不明の娘を父親が探すというミッシング物だが、特徴は映画全編がすべて「画面上」で展開すること……というと、イロモノの実験作かと思われるかもしれないが、いやいや、映画そのものとしての作りがしっかりしていて、まったく飽きさせない出来であった。…
これからの「正義」の話をしよう (ハヤカワ・ノンフィクション文庫) 作者: マイケルサンデル,Michael J. Sandel,鬼澤忍 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2011/11/25 メディア: 文庫 購入: 4人 クリック: 204回 この商品を含むブログ (80件) を見る だいぶ…
「死」とは何か イェール大学で23年連続の人気講義 作者: シェリー・ケーガン,柴田裕之 出版社/メーカー: 文響社 発売日: 2018/10/05 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (1件) を見る 私たちはみんな、いずれ死ぬ。ところが奇妙なこと…
ソラリス (ハヤカワ文庫SF) 作者: スタニスワフ・レム,岩郷重力,沼野充義 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2015/04/08 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (16件) を見る 「ハヤカワ文庫の100冊」というブックレットがある。ハヤカワ文庫シリーズ(S…
ホモ・デウス 上: テクノロジーとサピエンスの未来 作者: ユヴァル・ノア・ハラリ,柴田裕之 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2018/09/05 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (7件) を見る ホモ・デウス 下: テクノロジーとサピエンスの未来 作者:…
車谷長吉の人生相談 人生の救い (朝日文庫) 作者: 車谷長吉 出版社/メーカー: 朝日新聞出版 発売日: 2012/12/07 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 6回 この商品を含むブログ (10件) を見る 朝日新聞別刷の人生相談コーナー「悩みのるつぼ」での相談内容を…
死のドレスを花婿に (文春文庫) 作者: ピエールルメートル,Pierre Lemaitre,吉田恒雄 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2015/04/10 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (28件) を見る こないだに引き続きルメートル。デビュー2作目、邦訳されている中で…
肥満と飢餓――世界フード・ビジネスの不幸のシステム 作者: ラジ・パテル,佐久間智子 出版社/メーカー: 作品社 発売日: 2010/08/31 メディア: 単行本 クリック: 27回 この商品を含むブログ (12件) を見る 本書はかなりヤバい本である。見たくない、見ないこと…
医療政策を問いなおす: 国民皆保険の将来 (ちくま新書) 作者: 島崎謙治 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2015/11/06 メディア: 新書 この商品を含むブログを見る どんな政策マターにも賛否両論はあるものだが、その中でも比較的、国民の誰もが賛成してい…
ひょうすべの国――植民人喰い条約 作者: 笙野頼子 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2016/11/26 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (3件) を見る 気になって、遠目でちらちら覗いていたが、なんだかおっかなくって近寄りがたかった笙野頼子作品。…
新装版 無名仮名人名簿 (文春文庫) 作者: 向田邦子 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2015/12/04 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る うまいなあ、と素直に感じる。読みやすく、ウィットとユーモアが効いていて、視線はあくまでも庶民的で温かく、…
観察力を磨く 名画読解 作者: エイミー・E・ハーマン,岡本由香子 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2016/10/06 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る 記事としてアップするのは「ムンク展」の直後になってしまったが、読み終わっ…
急に休みが取れたので、雨の中を上野まで行ってきた。目的は、ムンク展。 平日で悪天候、開催から間もない時期という好条件ながら、けっこう人が入っていてびっくり。だがその割にどの絵も見やすかったように感じたのは、東京都美術館のオペレーションやレイ…
光文社古典新訳文庫GJ。よくぞ新訳に踏み切ってくれた。嬉しい。 いや、格調高い齋藤磯雄訳がダメというのではない。ただ、あの格調高いオールド・スタイルとヴィリエ・ド・リラダンの世界観は、あまりにも合いすぎていた。ただ、やはり今のご時世、あの翻…
ベラスケス 宮廷のなかの革命者 (岩波新書) 作者: 大高保二郎 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2018/05/23 メディア: 新書 この商品を含むブログを見る 王室画家としてフェリペ4世に仕えつつ、数々の傑作をものしたベラスケスの生涯と作品をコンパクトに…
愛しのオクトパス――海の賢者が誘う意識と生命の神秘の世界 作者: サイ・モンゴメリー,小林由香利 出版社/メーカー: 亜紀書房 発売日: 2017/02/17 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 「タコ? タコってモンスターなんでしょう?」著者はタコについ…