2015-08-16 【1912冊目】山本貴光『文体の科学』 読む・書く・話す 文体の科学 作者: 山本貴光 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2014/11/27 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (25件) を見る 文章はほんらい一次元的な「線」である。たとえば漱石の『吾輩は猫である』に含まれる文字は35万文字以上、一列に並べると1キロを超す。著者によれば、それが書物や画面に「折り畳まれている」その折り畳まれ方、つまりは「配置」のありようこそが文体なのだ。本書はかかる文体のありようを、小説や随筆に加え、法律や辞書、科学論文など多様な素材から明らかにして、日本語における「文体の妙」を幅広く掬いとった一冊。