自治体職員の読書ノート

自治体職員です。仕事の関係上、福祉系が多めです。読書は全方位がモットー。

2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

【2320冊目】吉田修一『国宝』

国宝 (上) 青春篇 作者: 吉田修一 出版社/メーカー: 朝日新聞出版 発売日: 2018/09/07 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 国宝 (下) 花道篇 作者: 吉田修一 出版社/メーカー: 朝日新聞出版 発売日: 2018/09/07 メディア: 単行本 この商品を含むブ…

【2319冊目】『キングジム 人も組織もうまくまわりだす 超整理術213』

“オフィスのプロ”だけが知っている キングジム 人も組織もうまくまわりだす 超整理術213 作者: キングジムファイリング研究室 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2019/02/01 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 超実用的な一冊。とはいえ地方自治…

【本以外】映画『ROMA』はホンモノ

素晴らしい映画。リアルタイムで、スクリーン上で出会えたことを喜びたい。 とはいえ、実はこれ、ネットフリックスの独占配信だったものが、一部の映画館で公開されたもの。有料配信サイトから一般映画館へ、という流れがこれでできるのかわからないが、ネッ…

【本以外】私家版「平成の30冊(+番外編10冊)」をセレクトしてみました

朝日新聞で「平成の30冊」が選ばれていたが、どうにも気に入らないので、自分なりに選びなおしてみた。基準は「今でも読める」「本として一定水準に達している」「それでいて時代を反映している」こと。あと全集、アンソロジー系は除外。本当は『ちくま文学…

【2318冊目】佐藤優・池上和子『格差社会を生き抜く読書』

格差社会を生き抜く読書 シリーズ ケアを考える (ちくま新書) 作者: 佐藤優,池上和子 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2018/11/06 メディア: 新書 この商品を含むブログを見る 社会的擁護に関わってこられた池上和子氏はともかく、『国家の罠』の佐藤優氏…

【2317冊目】柚月裕子『慈雨』

慈雨 作者: 柚月裕子 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2016/10/26 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (6件) を見る 過去の罪を悔やみながら刑事を引退し、妻と四国八十八カ所巡りをする神場。道のりの中で思い出す、刑事人生のエピソードの数々。部下…

【2316冊目】山田風太郎『人間臨終図鑑』

人間臨終図巻 上 山田風太郎ベストコレクション (角川文庫) 作者: 山田風太郎,田島昭宇 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店 発売日: 2014/01/25 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (2件) を見る 人間臨終図巻 中 山田風太郎ベストコレクション (角川文庫…

【2315冊目】新井紀子『AIvs教科書が読めない子どもたち』

AI vs. 教科書が読めない子どもたち 作者: 新井紀子 出版社/メーカー: 東洋経済新報社 発売日: 2018/02/02 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (32件) を見る 著者は断言する。AIは「神になる」ことも「人類を滅ぼす」こともなく、シンギュラリティな…

【2314冊目】オルダス・ハクスリー『すばらしい新世界』

すばらしい新世界〔新訳版〕 (ハヤカワepi文庫) 作者: オルダス・ハクスリー,水戸部功,大森望 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2017/01/07 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (8件) を見る ひところ、某所で「古典は必要か否か」が議論になっていたが…

【本以外】映画『ギルティ』は前代未聞のアイディアを消化しきった秀作

「 観た人がみんな「すごかった」というので観てきたら、やっぱりすごかった。 舞台は、警察の緊急指令室(日本で言えば「110番」を受ける部署)。わけあって第一線の警察官からここに異動してきたアスガーが受けた一本の緊急電話。声の主は女性で、どうやら…