【2009冊目】臼田捷治『装幀列伝』

- 作者: 臼田捷治
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2004/09
- メディア: 新書
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・藤田三男……装幀家はだしの編集者
・萬玉邦夫……著者らしさという基本
・雲野良平……一冊の一体感と存在感
・北園克衛……書籍と雑誌の壁を越える
・瀧口修造……物質としての本を感じる
・恩地孝四郎……版画装幀のパイオニア
・柄澤齊……書物愛の継承者
・中村宏……図画のイメージ喚起力
・村上善男……活字があれば十分
・宇野亜喜良……変容するイラストレーション
・ミルキィ・イソベ……小説の呼吸感を視覚化する
・高橋錦吉……レタリングの達人
・前川直……増殖する線のリズム
・清原悦志……毎日新しいことをやる
・羽良多平吉……時空を超えるヴィジュアル・オーケストレーション
・工藤強勝……押しつけない、しすぎない
・松田行正……大胆なのに大仰にならない
・多田進……手作業一本の装幀職人
・葛西薫……基本は時代を超える
・祖父江慎……体に本を伝えたい
・鈴木成一……主体ではなく、媒体として
・中島英樹……凝りに凝ったシンプル
以上、登場する主な装幀家を、一言キャッチフレーズにしてみた。本書にも見出しがついているが、それとは別にダイジェストしたもの。それぞれの装幀した本も挙げてみた(一人だけ見つからず)。
こうしてみると、まさしく百花繚乱。本というものが「テキスト」だけではない、まさにひとつのオブジェであり、アートであることがよくわかる。電子書籍がここまで到達するには、いったい何年かかるんだろうか。