【2709冊目】畠中恵『てんげんつう』
「新潮文庫の100冊2021」全冊読破キャンペーン31冊目。上は、なぜか文庫の画像が出てこなかったので、単行本バージョンになってます。
前回紹介した『しゃばけ』に続き、今度はシリーズの18冊目。なんと刊行20年目とのこと。
1冊目から一挙に18冊目に飛んだのですが、まったく違和感なく読めました。登場人物はやや増えていますが、メインの若だんな、佐助、仁吉といったキャラは変わらず。小鬼の鳴家たちはすっかりマスコットキャラ化しています。
「てんぐさらい」「たたりづき」「恋の闇」「てんげんつう」「くりかえし」の短編5作が収められていますが、どれも安定の筋運び。妖怪版水戸黄門というか、妖怪版「相棒」というか。その安心感と適度な現実逃避感が、人気の秘密かもしれません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!