自治体職員の読書ノート

自治体で働くソーシャルワーカーが、読んだ本を紹介します。

【2347冊目】箭内道彦『サラリーマン合気道』

 

サラリーマン合気道―「流される」から遠くに行ける

サラリーマン合気道―「流される」から遠くに行ける

 

 

インスタグラムからの転載。


著者の名前は知らなくても「NO MUSIC NO LIFE」「きっかけは、フジテレビ」などのフレーズを知らない人は少ないだろう。本書はそんな広告クリエーションのトップランナーによる、仕事論、生き方論。

目次に並ぶ章立てのタイトルが、さすがに面白い。「アイデアは書き留めない」「初めてやることしかしない」「積極的に緊張する」「同僚と仲良くしない」「イエスマンになる」「すぐできるものしか、いいものではない」など、つい読んでみたくなるフレーズが並んでいる。

ちなみに個人的にハマったベストタイトルは「偶然やトラブルを愛する」「ライバルや先生はなるべく遠くで探す」「ルールと制約を歓迎する」「仕事に私情を紛れ込ませる」(ベストといいつつ4つもあるが)。いずれも大賛成である。

ただ、意外極まるタイトルの割に、文章がオーソドックスすぎるのが拍子抜け。つまらないとは言わないが、無難なところに落とそうとし過ぎている。文章そのものも、もっと破天荒でいいし、暴れていいと思うのだが。まあ、このあたりが著者なりのバランス感覚なのかもしれず、だからこそ著者の広告はウケるのかもしれない。奇人に見えて、意外と常識人だったということか。これが本当の奇人だと、そもそも売れっ子の広告屋にはなれないのだろう。