【2650冊目】河野裕『いなくなれ、群青』
公園を横切っていたはずの「僕」は、気がつくと「階段島」にいた。ここから出るためには、どうやら「失くしたもの」を見つけなければならないらしい。そして、そこで「僕」は、真辺由宇という少女に再会する・・・・・・
ファンタジーとミステリが融合した、ちょっと不思議な物語です。青春のきらめきと痛みが絶妙なバランスで織り込まれた、たいへんリリカルな作品。ただ、この「真相」は、ある意味読み手を選ぶかもしれません。子どもと大人の境界線上にいる、登場人物と同年代、高校生くらいの人にいちばん響くのではないでしょうか。
まあ、謎解きの要素もあるので、あまり書きすぎないほうが良いように思います。年齢が合わなかったかな、というのが率直な感想ですね。高校生くらいの方の感想も聞いてみたいと思いました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!