自治体職員の読書ノート

自治体で働くソーシャルワーカーが、読んだ本を紹介します。

【2351冊目】羽田圭介『スクラップ・アンド・ビルド』

 

スクラップ・アンド・ビルド

スクラップ・アンド・ビルド

 

 


インスタグラムからの転載。


今日は辛口。そうせざるをえない作品だった。説明調の文章。安直なエイジズム。紋切り型の表現。どこを切っても陳腐で低劣。『火花』と芥川賞を同時受賞した作品だが、又吉直樹のほうがずっといい。

褒めるところが見当たらない作品について書くのは辛い。若い感性とユーモラスな筆致が評価されたということらしいが、若くても感性はステレオタイプで濁っており、筆致も先ほど書いたように説明調で平凡だ。年齢はずっと上でも、例えば隆慶一郎や青山文平のような作家の方が、よほど感性も豊かで文章もおもしろい。

そういえば著者は一時期テレビによく出ていたが、最近あまり見なくなった。こんな小説を書くくらいなら、テレビタレントになったほうがずっといい。