自治体職員の読書ノート

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【989〜990冊目】中島らも『寝ずの番』『牛乳時代』

寝ずの番 (角川文庫)

寝ずの番 (角川文庫)

牛乳時代―らも咄 (角川文庫)

牛乳時代―らも咄 (角川文庫)

『寝ずの番』は、通夜の晩に集まった人々の姿を描く爆笑小説……というか、これは小説のカタチをとった「落語」だと思う。通夜という「笑えない」状況を逆手に取る笑いのパターンはいろいろあるが、これはその集大成のようなもの。特に笑いが止まらなかったのは「寝ずの番3」の春歌歌合戦。ここにはちょっと書けないものばかりなのだが、まあなんというか、明るいエロの極致。いやあ、笑った笑った。

『牛乳時代』は「らも咄」の第2作とのことで、こちらは新作落語集。実はこれを読んでいてちょっと思い出したことがあったのだが、小学生4年生の頃、友達と二人で創作落語なんていう妙なことをやっていた(今考えればヘンな小学生である)。まあ小学生のやることだからたわいもないものなのだが、それでもマクラからオチまで一通り考えて、なんとクラスのみんなの前で、高座がわりに机の上に座って発表会までやらかしたのだった。まあそれと比べるのも失礼な話なのだが、創作落語というとそんなことを思い出してしまい、妙に懐かしい気分で読んだ。もちろん内容は小学生の創作落語などとはデキが違う(当たり前だ)、抱腹絶倒のオンパレード。

いやはや、中島らも、久しぶりに読んだけどやはり面白い。またいろいろ読みたくなってきた。