【220冊目】J・R・R・トールキン「指輪物語」

- 作者: J・R・R・トールキン,瀬田貞二,田中明子
- 出版社/メーカー: 評論社
- 発売日: 1992/03
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「旅の仲間」「二つの塔」「王の帰還」の3部からなる一大長編ファンタジー。
とにかくスケールが大きい。何しろ「中つ国(ミドルアース)というひとつの世界が、この小説の中にすっぽりと入っているのだ。ストーリーは至ってシンプル。映画化もされたのでご承知の方も多いと思うが、叔父のビルボ・バギンズが持ち帰った「指輪」を、造り主である魔王サウロンの統べるモルドールの火口に投げ捨てるための、ホビット族フロド・バギンズの物語である。はじめて読んだのは中学生の頃。それまで読んでいた物語と全然違った。とんでもなく多くのしかも魅力的な登場人物、詩歌がふんだんにちりばめられた絢爛たる世界観、その中を滔々として流れ続ける物語の華麗さ。ひたすら圧倒された。
今読んでも、その感想は変わらない。むしろ細部がいろいろ見えてくるにつれ、この小説の奥深さにあらためて驚かされる。ナルニアもゲドもハリポタも決して嫌いではないが、私にとってこの「指輪物語」は、やはり別格のファンタジーなのである。