自治体職員の読書ノート

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【316冊目】本田直之「レバレッジ時間術」

ビジネスマン向けの「時間の使い方」本はけっこうたくさんあるが、多くは「隙間時間の活用」のようなものが中心になっている。本書でも隙間時間については触れられているが、核心となっているのはむしろ、最初に一定の時間を投じることで後の仕事にかかる時間を劇的に短縮するという「時間投資」の発想である。

では、何に時間を投資するのか。「仕組みづくり」である。ルーチンの仕事があったら、最初に10〜15時間程度を使って、それを短縮するための仕組みを考える。この当初の時間が投資された時間ということになる。10〜15時間というと長く感じるが、それによって作られた「仕組み」が汎用性、再現性をもつものであれば、その後の仕事における時間短縮分で十分に回収できる、という。

この方法は確かに当たっている。どんなクリエイティブな仕事でも、その多くは案外ルーチンワークであったり、仕事の流れがパターン化できるものであったりする。特にわれわれ自治体職員の仕事といえば、ほとんどが大なり小なりルーチンワークといって過言ではない。しかも、こうした部分に限って、最初の時間投資が億劫なため、案外古い不合理なやり方をひきずっていることが多い。ここに着目したのは慧眼といってよいように思われる。

他にもタスクリストや1ヶ月単位のスケジューリング、生活のリズムに至るまで、なかなか「使える」時間短縮スキルが満載である。しかし最も重要なのは、限られた時間の中で成果を挙げるという意識を身体に沁み込ませることであるように思う。本書は、そうした意識転換にはもってこいの一冊。残業続きで自分は忙しいと思っている人は必読。