【2716冊目】さくらももこ『さくらえび』
「新潮文庫の100冊2021」全冊読破キャンペーン38冊目。
ご存知、さくらももこの大爆笑エッセイ。さくらももこが編集した雑誌『富士山』(この雑誌も気になる!)からのエッセイが元になっているようですが、父ヒロシが買ってきたコイをダメにしてしまった「ヒロシのコイ」や息子と絵本を作る話など、日常のちょっとした出来事を面白おかしく語るうまさは相変わらずです。
なかで印象的だったのは、母がさくらももこだと知らない息子が「さくらももこ」に宛てて手紙を書く「息子の手紙」、ビートたけしが自宅にやってきたエピソード(これは「ちょっとした出来事」じゃありませんが)や、デビュー直前に色紙を残していった奈良のお茶屋さんを再訪する「あの日の奈良」でしょうか。珍しく父ヒロシと意気投合する「ヒロシの挑戦 しまなみ海道」もよかったです。
さくらももこさんのエッセイは『もものかんづめ』以来ですが、もはや安定のクオリティですね。気楽に本を読みたいときにぴったりです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!