【2617冊目】 伊坂幸太郎『陽気なギャングの日常と襲撃』
「年またぎ『陽気なギャング』読破企画」続行中です。今日は2作目の「日常と襲撃」。
というわけで、あけましておめでとうございます。2021年ですね。
コロナ禍のなか、年が明けてもなかなか先行きは見えませんが、そんな時こそ「本」に立ち戻りたいものです。
まあ、しょっちゅう立ち戻ってばかりの人に言われたくないかもしれませんが。
ともあれ今年も「一日一冊」でまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
さて、本書は「陽気なギャング」シリーズの2作目です。
ポップでスタイリッシュな雰囲気は相変わらずですが、
今回の特徴は、第1章(とはいっても全体の半分くらいのボリューム)が4つに分かれていて、それぞれが「成瀬」「響野」「雪子」「久遠」のパートになっていること。
あ、今気づいたのですが、そういえば他の3人は名字なのに、なぜ「雪子」だけは下の名前なんでしょうね。
まあ、それはともかく、後半に向けて物語は一挙に加速していきます。
ややスローペースな前半とのコントラストが鮮やかで、昔のハリウッド映画を観ている気分になりました。
あと、今回は高木桜子さんのイラストがいくつか入っています。
雑誌掲載時のもののようですが、伊坂幸太郎の世界観に本当に合っていて驚きます。ぜひ一緒にご堪能ください。