hachiroetoのものぐさ遊読帖

自治体職員。仕事は福祉系。読書は雑食系。

【2612冊目】望月峯太郎『座敷女』



アパートの隣の部屋のドアを叩く音。気になってドアを開けると、そこにいたのは紙袋をもったロングヘアーの大女。


主人公、森ヒロシの悪夢がここから始まる。勝手に合鍵を作って部屋に上がり込み、執拗にヒロシにつきまとう女。行動はどんどんエスカレートし・・・


いや〜、これは怖い。どんな化け物より、この大女のほうがはるかに怖い。しかもこの女、走るのがムチャクチャ速く、どんなに殴っても蹴っても動きが止まらない。ほとんどターミネーター状態で、ひたすらヒロシを追ってくるのである。特にラストの病院のシーンは鳥肌モノ。


ラスト近くで、実はこの女は誰か(サチコという名前が出てくる)に頼まれてヒロシを追っているらしいことがわかるのだが、ではいったいどういうことなのか、まったく説明がないまま、このマンガはあっさり終わる。この「理不尽さ」「説明のなさ」「理由のなさ」がまた怖い。


夜中に隣の部屋をノックする音が聞こえても、決してドアを開けてはいけない。なぜなら、それがあなたにとっての悪夢のはじまりになるかもしれないのだから。