自治体職員の読書ノート

自治体職員です。仕事の関係上、福祉系が多めです。読書は全方位がモットー。

【本以外】『スター・ウォーズ エピソード9 スカイウォーカーの夜明け』を観てきました

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一部ネタバレがありますので、ご注意を。

 

圧巻の142分。予測を次々に裏切り続けながら、スター・ウォーズ・サーガの基本ラインはしっかり守り、とにもかくにも42年間のクライマックスを作り上げたエイブラハム監督の手腕に拍手。

 

ずらりと並ぶスター・デストロイヤーにデススターの廃墟といったビジュアルも素晴らしく、次々に新しい光景が出てくる中、ラストで出てきたイウォーク族や惑星タトゥーインの懐かしさがハンパない。ああ、戻るべきところに戻ってきた、と思える瞬間。スカイウォーカーの物語は、ここにようやく帰還のときを迎えたのだ。

 

それにしても、スター・ウォーズとはいったい何なのか。映画としてみれば、建て増しに建て増しを重ねた家のようなもので、限りなく破綻しかかっている。ルーク、ソロ、レイア、ベイダーといった初期メンバーの魅力に、最後まで寄り掛かっていたともいえる。だがそれでも、この映画を見ると、なぜあんなに胸が躍るのか。あのオープニングを見ただけで、なぜあんなに惹き込まれてしまうのか。C3-POやR2-D2の姿を見た時に感じる、あの懐かしさは何なのか。

 

やはりスター・ウォーズは、その存在自体が「特別」なのだ。それ以外に表現のしようがない。こんな映画はこれまでになかったし、これからも出現することはないだろう。ジョージ・ルーカスの創造した現代の神話。それが継承され、終焉を迎えたということなのだろう。ありがとう、そしてさようなら、スター・ウォーズ