【本以外】私的2018年ベスト10
わが自治体は今日が御用納め。この読書ノートも、今日が御用納め。
とはいっても、8月に再開したばかりだし、最近は更新頻度も低めなので、取り上げた本は50冊ちょい。なので、その間の総括として、10冊をピックアップしてみたい。
ベスト10の形にはなっているが、順位はわりと適当、直感です。現時点で印象に残っている度合いの強さだと思ってください。なので、時期が近い方がやや有利かも。では、まいりましょう。
第10位
【2248冊目】押川剛『「子供を殺してください」という親たち』
こういう現実がある、というところから始めなければならない、という本である。
第9位
【2265冊目】マーカス・デュ・ソートイ『知の果てへの旅』
知の臨界点を探る一冊。もっと上位に入れてもよかったが、自分の理解度を加味するとこのへんか。
第8位
他人事とは思えない、底辺保育所の切実な事情。貧困って何なのか。
第7位
【2273冊目】サイ・モンゴメリー『愛しのオクトパス』
最近話題の『タコの心身問題』につながる一冊か。ソフトだが示唆に富む。
第6位
【2276冊目】エイミー・E・ハーマン『観察力を磨く名画読解』
文字どおり、物の見え方が一変する一冊。そういえば最近また観察を怠っている。
第5位
【2287冊目】アンディ・ウィアー『火星の人』
あなどっていたらムチャクチャ面白かった。ロビンソン・クルーソーの100倍ハード。
第4位
【2271冊目】森田真生『数学する身体』
著者を現代の岡潔と呼びたい。100年後に残る一冊だろう。
第3位
めったにない小説体験。希少種の動物にいきなり森の中で出会ったような。
第2位
【2253冊目】南直哉『老師と少年』
人生の指針になるような一冊にはそうそう出会えない。これはそういう本。
第1位
ソラリスは、読んだ後より時間が経ってから、ああ、あれはとんでもない小説だったなあ、と思い出すことが多かった。そういう本です。
では、今年はこのへんで。来年もまた、良き本に出会えますように。