【1141冊目】鴻池朋子『焚書 World of Wonder』
- 作者: 鴻池朋子
- 出版社/メーカー: 羽鳥書店
- 発売日: 2011/04/28
- メディア: 単行本
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いったいこれは、なんだろう。
絵本? アート? その両方? それとも、どちらでもない?
本の中に、本がある。宇宙が開闢し、地球が生成し、生命が誕生、そして、滅びる。
繰り返される、創造と破壊。
想像力は、言葉を通って言葉を超え、彼方へと飛翔する。世界は一冊の本にある。世界が一冊の本を出入りする。
読み返すたびに、世界が高速で通り過ぎていく。本とは世界。世界とは本。その向こう側には、何が?
読んだことのない本。見たことのない世界。言葉が、ない。
※どこかで見た絵柄だと思ったら、以前読んだ澁澤龍彦のホラー・ドラコニアの第4冊目『狐媚記』で、短剣の飛び交う異様なイラストを描いていた人だった。蛇足。