自治体職員の読書ノート

自治体で働くソーシャルワーカーが、読んだ本を紹介します。

【209冊目】チャールズ・ディケンズ「二都物語」

二都物語 (上巻) (新潮文庫)

二都物語 (上巻) (新潮文庫)

二都物語 (下巻) (新潮文庫)

二都物語 (下巻) (新潮文庫)

フランス革命期のパリとロンドンを舞台にした古典小説。筋書は知っていたが読むのは初めて。小さいが印象的な事件や会話、描写を積み重ねて小説の大伽藍(本書はそれほど巨大なスケールではないが)を築いていくディケンズの手腕、特に導入の上手さはさすがに名手である。ストーリー自体は骨太だが、やはりやや陳腐な感じがぬぐえない。ちなみに中野好夫氏の解説がついているが、これが解説のくせに本書をぼろくそにけなすものでなかなか面白い。