自治体職員の読書ノート

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【2021冊目】塩浜克也『スッキリわかる! 地方自治法のきほん』

 

スッキリわかる!  地方自治法のきほん

スッキリわかる! 地方自治法のきほん

 

 
ブログ「自治体法務の備忘録」の管理人、kei-zuさん初の単著。地方自治法のトピック70項目を見開きで解説している。

見開き1テーマという構成に加え、各テーマ冒頭の「ざっくり言うと」というコーナーで要点を箇条書きでまとめ、さらに「重要度」が3段階で表示されているのは、昇任試験対策を意識しているからだろうが、メリハリがあってとても良い。

あえて難点を指摘するなら、図表やコラムなどがもう少し欲しかった(ちなみに、11ページの「地方自治法の構造図」は秀逸)。解説のみのテキストで見開きが埋まってしまうので(これは法律解説本の宿命)、気になったテーマを拾い読むには良いが、通読するとなると途中で息切れしてしまう。

 

本文中にも、実務家ならではのネタや雑談がもっとあると良かったが、そもそも2ページで要点を網羅しなければならないので、そういうわけにもいかなかったのだろう。これは著者というより編集者の問題かもしれないが、全部を「見開き1テーマ」にこだわらず、重要なものについては1テーマに3ページ使ったり、10テーマにつきコラム1つくらいで息抜きを入れてもよかったかもしれない。

とはいえ、限られた文字数で、適宜実例も入れながら、これだけわかりやすくコンパクトに解説をまとめるというのは、やはりなかなかできることではない。自治体の現場で働く職員からの発信という意味でも、次回作、次々回作を期待したい。