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自治体職員の読書ノート

仕事は福祉系。読書は雑食性。業務連絡はnsa59871atmarkexcite.co.jpへどうぞ。

【1268・1269冊目】フジモトマサル『今日はなぞなぞの日』『ダンスがすんだ』

笑い・遊び・ゆるさ

今日はなぞなぞの日

今日はなぞなぞの日

ダンスがすんだ

ダンスがすんだ

なぞなぞを解く、という至福の時間。

『今日はなぞなぞの日』は、文字通りひたすら「なぞなぞ」が載っている一冊。「ほぼ日刊イトイ新聞」での「火曜日はなぞなぞの日」「金曜日はなぞなぞの答えの日」がもとになっている。ネット上では、火曜日の出題→金曜日の答えとなっており、答えをゆっくり考えることができたが、本になってしまうと、分からないとすぐ答えを見たくなってしまい、衝動を抑えるのに苦労した(白状すると、いくつかは誘惑に負けて見てしまった)。

しかし、本書の「はじめに」にもあるとおり、なぞなぞはああでもない、こうでもないと頭をひねる時間にこそ醍醐味があるのだ。その意味で、やっぱり「ほぼ日」の火曜日→金曜日のサイクル設定はうまかった。なにしろ金曜日までは答えが出てこないのだから、いやでもあれこれ考えざるをえない。

なぞなぞにもいろいろタイプがあるが、本書はすべて「ダジャレ」系で統一されている。そのへんのクセというか法則が分かってくると、なんとなく答えの検討もついてくるから面白い。そして、考えた挙げ句にピタッと答えが分かった時の快感! いやいや、こういうなぞなぞ、子どものころ以来かもしれない。懐かしい。

もうひとつの『ダンスがすんだ』も驚愕の一冊。書名で分かるとおり、これはひたすら、上から読んでも下から読んでも同じ「回文」が載っている一冊なのだが、その分量もさることながら、なんと回文の羅列「のみ」で、ひとつのストーリーができているのだ。

回文そのものもよくできている。冒頭の「医師らしい」にはじまり「妻待つ」「坂で傘」「鍋食べな」など短いものから「男子らが泣きながら死んだ」「地球行きロケット着けろ給油基地」など長めのものまで、まあよくこれだけ考え付くものだと思う。脱帽。

2冊とも、もちろん全ページ、味わいのある独特のイラストが載っていて、それを眺めているだけでも飽きない。特に冷めた目のニヒルな動物がたまらなくキュート。遊びゴコロのかたまりのような、たのしいたのしい2冊。