自治体職員の読書ノート

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【1230冊目】レフ・トルストイ『人生論』

人生論 (角川文庫)

人生論 (角川文庫)


「人生は人を幸福にするために必要なのだ」(p.16)

「人がまず最初に考える人生唯一の目的は、自分という一個人の幸福である。しかし、個人にとって幸福などはありえない」(p.41)

「貿易とか、戦争とか、交通とか、科学とか、芸術とかいったものにともなう人間のはげしい複雑な活動は、大部分、人生の戸口でひしめいている愚かな群衆の雑沓にすぎないのである」(p.64)

「理性的な意識のないところには、人間としての生活はないのだ」(p.72)

「個人の幸福や生活を否定することなぞ、理性的な人間にしてみれば、その生命の自然な本質なのであって、ちょうど鳥にとって羽で飛ぶのが、足でよちよち走るより、自然なのとおなじ理屈なのである」(p.76)

「すべての人が自分より他人を愛するようになるとき、はじめて、おまえが幸福になれるとすれば、おまえも、人間のひとりとして、当然、自分よりも他人をいっそう愛さねばならぬはずではないか」(p.132)

「自我を否定するのではなくて、自我の求める幸福を否定するのだ。自我を人生とみなすのをやめるのだ」(p.149)

「将来の愛などというものはない。愛はいまこの現在にしか考えられない活動である」(p.168)

「世界にたいする関係を自覚することが、自分自身を知ることなのだ」(p.210)

「すべての人が、肉体の生存の亡びたのちにも、ほかの人々のうちに生き続けるのだということを知れば、もうじゅうぶんなのである」(p.232)

「生命にはすべて始めもなければ、終りもないのである」(p.246)

「ひとりの人間が個人的な存在であるというのは、自分以外のほかの個人的な存在の苦痛を理解するため、また、理性の意識を身につけているのは、ひとりひとり別々の個人の苦痛のうちに、苦痛、つまり、誤ちの一般的な原因を認め、それを自分や他人のうちからなくしてしまうためなのである」(p.272)