自治体職員の読書ノート

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【411冊目】デビット・アレン「ストレスフリーの仕事術」

ストレスフリーの仕事術―仕事と人生をコントロールする52の法則

ストレスフリーの仕事術―仕事と人生をコントロールする52の法則

GTDという言葉をご存知だろうか?

これは「Getting Things Done」の略で、本書の著者が提唱する一種の仕事術である。本書は、52の項目立ての中で、この「GTD」の要諦を伝える一冊であるといえる。

GTDのアプローチ自体は、とてもシンプルである。まず求められるのは、頭の中の「やりかけの仕事」をすべて書き出すこと。それも「頭の中が空っぽになるまで」徹底的に。それができたら、書き出された内容に対して「行動を起こすべきか」を判断し、起こすべきであれば「次にとるべき行動」を考える。複数の行動が必要であれば、「プロジェクト」フォルダに入れて、その内容を「週次レビュー」で毎週チェックする(この毎週のレビューがキーポイントになるらしい)。ひとつの行動で済むものであれば、すぐやるか、カレンダーに書き込むか、「次に取るべき行動」リストに入れる。

いろいろあるように思えるかもしれないが(実はこれでもちょっと省略している)、本書に掲載されているワークフローを見れば、実にシンプル極まりないやり方である。特に込み入った小道具が必要なわけでもないし、手間さえ惜しまなければ誰にでもできるやり方だと思う。ただ、最初の「頭の中にあるものをすべて書き出す」作業は、私もためしにやってみたが、相当の時間と労力が要る。「こんなことはメモするまでもない」と思っていることでも、案外なかなか出てこないものだ。しかし、確かにこれを徹底して実践すれば、自分の頭を「メモリ」ではなく「思考装置」として使えるようになることは確かである。翻訳書とは思えないほど読みやすい本なので、仕事が忙しすぎて頭の中がごちゃごちゃになっている方なら、おそらく何かしら得るものがある一冊だと思う。