自治体職員の読書ノート

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【331冊目】石川善朗「行政マンの条件」

行政マンの条件―志と技術を高める

行政マンの条件―志と技術を高める

副題のとおり「志」と「技術(スキル)」の充実を軸に、行政マンのあるべき姿を語った一冊。

いろんな専門的な知見も引いているが、基盤となっているのは著者ご自身の経験である。ただ、そのわりには経験の質に疑問が残る。別に学歴や職歴で差別をするわけじゃないが、東大法学部を卒業してそのまま自治省に入省し、8年後には山梨県財政課長、その後も国と地方を行ったり来たりしながら、課長以上のポストをくるくる回っているというその経歴を拝見するに、日々住民の方々と直面している一般職員の経験がまるで無いのに「行政マンの条件」などというタイトルの本をお書きになれるほどの厚みのある経験をされてきたのだろうか、と思わざるを得ないのである。少なくとも地方公務員に対する論及に関しては、地方の行政現場をすーっと上から通り過ぎた程度の経験で何を言うか、という印象しかない一冊であった。