【８７冊目】C.V.オールズバーグ 村上春樹訳「急行『北極号』」

子どもに絵本を読んで聞かせるようになってから、いろんな絵本を手に取ることが多くなったのだが、この世界、なかなか奥が深い。その中でも、この絵本はかなりのヒットであった。ちなみに、「ポーラーエクスプレス｣というタイトルで映画にもなっている。

とにかく絵が幻想的で美しい。特に汽車があらわれるシーンは、大人でも息を呑む美しさだ。ファンタスティックなストーリー、村上春樹の訳文もすばらしい。絵本の要素には絵、文、ストーリーがあるが、この本はその全てがそろっている。なお文章は小学校低学年向けらしいが、幼児でも引き込まれるものがあるらしく、ある程度言葉をほぐして読んであげれば大丈夫だと思う。大人まで読める珠玉の絵本である。