自治体職員の読書ノート

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【66冊目】J・J・ルソー「社会契約論」

社会契約論 (岩波文庫)

社会契約論 (岩波文庫)

誰もが知っている政治学の古典中の古典。だが、内容は知っていても、読んだことがある人は案外少ないように思う。今回、時間をかけてじっくり読んでみた。

王政華やかなりし18世紀に書かれたものだが、内容は不思議と現代にも通ずるものがある。先見性とかそういうことではなく、政治や権力、あるいは人間というものの本質に根ざして書かれているからであろう。決して長くはないが、内容はきわめて豊かであり、骨太の論理が全体を貫いているので、ちょっとでも読み流すと、その後の理解が難しくなる。難解な箇所も多いが、随所にはっとさせられる言葉がちりばめられている。深い。

内容については正直、ルソーの意とするところを正確に書き記す自信がまったくないので、ここでは触れない。というか怖くて書けない。ただ、政治とか統治というものの本質に触れえている稀有な本であることは間違いないので、政治や行政に携わる者なら、読んで得るものが必ずあると思う。