自治体職員の読書ノート

読むために書くのか、書くために読むのか。

【28冊目】久世公堯「地方自治制度」

タイトルのとおり、地方自治制度全般を扱ったコンパクトなテキスト。 網羅的かつ無駄のない記述で、現在の地方自治制度を分かりやすくまとめてある。

内容的にはいわゆる地方自治法のテキストと同様と考えてよさそうだが、あえて「制度」というタイトルにしただけあって、制度という現実の「システム」の面からの記述が多い。また、それぞれのトピックごとに、前半で事実面をまとめ、後半で問題点を挙げるというスタイルをとっている。さらにそれぞれの中の構成も項目立てがきれいに立てられ、すっきりとまとまっている印象を受ける。

あくまでテキストなので、読んでいて面白い本という類のものではないが、適度な分量で網羅的に地方自治制度全般について記述してあり、文章も非常に明晰である。地方公務員が地方自治制度を学ぶにあたって、スタンダードテキストのひとつとしてあげて良いだろう。図書館で借りて読んだのだが、購入してノートを取りながら読んだほうが良かったかな、と思えた本であった。