自治体職員の読書ノート

自治体職員です。仕事の関係上、福祉系が多めです。読書は全方位がモットー。

【8冊目】多賀谷一照「要説個人情報保護法」

要説個人情報保護法

要説個人情報保護法

個人情報保護法とその関連法が施行され、私たちの仕事においても個人情報保護に関する最低限の知識は必須のものとなっています。本屋では個人情報保護法についての入門書やガイド、マニュアル的な本がたくさん並んでいます。

本書はそういったいわゆる入門書よりちょっと進んだ、手頃な分量の概説書です。内容は簡潔かつ網羅的、悪く言えば味も素っ気もない解説が淡々と続き、正直通読してもいまひとつ頭に残るものがありません。しかし、少なくとも複数の法律が絡み合った個人情報保護法制の基本的な構造は理解することができると思われます。

ある程度まで細かいところまでおさえてあり、巻末には100ページ以上にわたって個人情報関連の法律の条文が掲載されているため、辞書的な使い方が向いているかもしれません。