自治体職員の読書ノート

仕事は福祉系。読書は雑食性。業務連絡はnsa59871atmarkexcite.co.jpへどうぞ。

【7冊目】イチロー・糸井重里「キャッチボール ICHIRO meets you」

キャッチボール ICHIRO meets you

キャッチボール ICHIRO meets you

糸井重里氏のイチローへのインタビューをまとめたもの。 テレビで放映され、目の前には観客もいる状況でのインタビューであり、お客さんの質問やイチローとのやりとりもみられる。

そのためか、全体にとてもライブ感があり、活き活きした感じが伝わってくる。また、インタビュアーである糸井氏の質問の仕方や話の展開も半端じゃなく上手い。単にイチローを持ち上げるだけでなく、その発言をピンポイントで受け止めつつ、巧みに話を広げ、深める。野球で言えば、会話を「バットの芯で受け止めている」状態だ。しかも打率10割。凄い。

イチローの発言についてはすでにいろいろな発言集やインタビューが巷間にあふれており、本書もそのひとつに位置づけられるだろう。その中で印象的なのは、とにかく発言が「ブレない」こと。もちろんそのときによって考えること、言う事は違うのだが、その変わり方に一貫性があるのだ。

それは、周りに流されるのではなく、彼自身の中にある必然性の結果といえばよいだろうか。常に改良を重ね、一歩でも先を求める姿勢の結果が、本書にも多く含まれている「イチロー語録」につながっている。ひとつひとつの言葉はもちろん、その背後にある求道者のごとき「姿勢」こそが、われわれが彼という天才から学ぶべき点であり、彼をわれわれ凡人と隔てている最大の点なのかもしれない。